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ハイヒールが足に及ぼす影響〜1

よく女性の患者さんから次のような相談を受けます。

「ヒールってやっぱり体に悪いんでしょうか?」

ハイヒールには足が長く見える、背が高く見える、といった外見上のメリットはあります。

さらに姿勢がよくなるという人もいますが・・・

実際のところは、どうなのでしょうか?

これから何回かは

  • ヒールが高いと足にどのような問題がでるのか?
  • どのような点に注意するべきなのか?

を考えてみたいと思います。

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足首の構造を知ろう。

まず今回は「ハイヒールを履いた足首の関節がどうなっているのか」について考えてみましょう。

そのためには足首の構造について知っておく必要があります。

足首の関節のことを距腿関節と呼びます。

足側の骨を距骨、脚側の骨は脛骨と腓骨と呼び、下図のように脛骨と腓骨で距骨を挟み込んでいる形になります。

距腿関節の構造

 

距骨の挟まれている部分のことを距骨滑車と呼ぶのですが、この部分は前が広くて後ろが狭くなっています。

距骨滑車

 

 

これがどういう事を意味するかというと

  • 足先が上がる動作(背屈)の時は挟まれる部分が大きくなる
    →しっかり挟まれるので背屈するほど足首が左右に動かなくなる
    つまり・・・足首が安定する

    背屈状態の足首

  • 足先が下がる動作(底屈)の時は挟まれる部分が小さくなる
    →挟みこみが弱くなるので足首が左右によく動くようになる
    つまり・・・足首が不安定になる

    底屈状態の足首

     

実際の状況を考えてみるとこの構造が理に適っていることがよくわかります。

階段や坂道を昇るとき足は背屈しますね。この状態は足首が安定するので踏ん張りやすくなります。

つまり階段を昇るような負荷かがかかる場面では足首をしっかり固定できるようになっているわけです。

一方、階段を下りるときや山道のような足場が悪い場所では、着地する場所の状態を探りながらつま先から着地=底屈で着地になります。

この状態は足首の自由度が高いので足場の状態に臨機応変に対応できます。逆に、背屈で着地すると足場が悪くてバランスを崩したときにとっさに対応できません。

このように状況に合わせて最適な動きができるように人のからだはできているんですね。

ハイヒールは常に底屈になるので不安定

では、足首の構造と特徴がわかったところでハイヒールを履いた状態の足について見てみましょう。

あきらかに足首は底屈状態ですね。

つまり、ハイヒールを履くことで足首は左右にグラグラな状態を長時間強いられるわけです。

そうすると、ちょっとした段差や不意な動きで簡単に足を捻挫してしまいます。

また、それを避けるために足の裏やふくらはぎに不要な緊張を強いることにもなります。

これはふくらはぎが太くなったり足の裏が痛くなる原因になってきます。

ということで、ここで覚えておいて欲しいのはハイヒールでは足首がグラグラになるという点。

捻挫する可能性が高くなるので普通の靴よりも注意して歩く必要があります。

次は足先の方を見ていきたいと思います。

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コメント

  1. ハイヒールが女性の足にとって負担になるだろうなとは思っていました。でも具体的にどこがどう?と聞かれても説明できなかったですが、図入りの説明で不具合がでるリスクを高めているということがよく分りました。ありがとうございます。

  2. 中井さん>
    お役に立ててよかったです。ハイヒールは足には悪いけどオシャレのためには履きたいという声も多いので悩ましいところです。

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